最近「SaaS(サース)」という言葉を耳にする機会が増えました。
IT企業のニュースや仕事の会話の中で出てきても、
「なんとなく聞いたことはあるけど、何のことかよくわからない…」という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、SaaSの意味・仕組み・メリットを初心者にもわかりやすく解説します。
SaaSとは?
SaaS(サース)とは「Software as a Service」の略で、
直訳すると「サービスとしてのソフトウェア」という意味です。
つまり、これまでのようにパソコンにソフトを“インストールして使う”のではなく、
インターネット経由でソフトウェアを利用する 仕組みのことを指します。
💡 例でいうと…
- WordやExcel → 今は Googleドキュメント / スプレッドシート がSaaS
- Photoshop → Canva や Fotor のようなオンライン画像編集ツール
- 会計ソフト → freee や マネーフォワード
- メール → Gmail や Outlook.com
どれも、パソコンにソフトを入れなくても「ブラウザ」や「アプリ」から使えます。
SaaSの仕組みを簡単に説明
SaaSのサービスは、提供会社のサーバー上で動いています。
ユーザーは、そのサービスにインターネットを通してアクセスして使うだけ。
図でイメージするとこうなります:
ユーザー →(インターネット経由)→ SaaSのサーバー(ソフトが動いている) → 結果が表示される
これにより、ユーザー側はソフトをインストールする必要がなく、
常に最新版を使うことができるのです。
SaaSのメリット
1. インストール不要で、すぐ使える
ブラウザやスマホアプリを開くだけで利用開始。
複雑な設定も不要です。
2. 常に最新バージョンを自動で利用
ソフトの更新作業はすべて提供会社が行います。
ユーザーはいつでも最新機能を使えるのが魅力です。
3. どこからでもアクセスできる
パソコン・スマホ・タブレットなど、
インターネット環境さえあればどこでも使えます。
4. コストを抑えられる
多くのSaaSは月額や年額のサブスクリプション制。
必要な期間だけ契約でき、初期費用も少なく済みます。
SaaSのデメリット(注意点)
どんな便利な仕組みにも注意点があります。
- インターネットがないと使えない
- データは提供会社のサーバーに保存される(情報管理に注意)
- サービスが終了した場合、データ移行が必要になることもある
👉 ビジネスで使う場合は、「セキュリティポリシー」や「データのバックアップ体制」を確認しておきましょう。
SaaSと似た言葉の違い
| 用語 | 読み方 | 意味の違い |
|---|---|---|
| SaaS | サース | ソフトをサービスとして利用(例:Googleドライブ) |
| PaaS | パース | 開発環境を提供(例:Heroku、AWS Elastic Beanstalk) |
| IaaS | イアース | サーバーやネットワークを提供(例:AWS、GCP) |
💡 簡単に言うと:
- IaaS は「土地を借りる」
- PaaS は「建築資材や工具を借りる」
- SaaS は「完成した家をそのまま使う」
というイメージです。
代表的なSaaSサービス例(2025年版)
| サービス名 | 分野 | 特徴 |
|---|---|---|
| Google Workspace | オフィス | 文書作成・スプレッドシート・Gmailなど一括管理 |
| Canva | デザイン | ブラウザで簡単にデザイン作成可能 |
| Slack | コミュニケーション | 社内チャットやファイル共有に便利 |
| Notion | 情報整理 | ノート・タスク・データ管理を一元化 |
| Zoom | オンライン会議 | ビデオ通話・画面共有・録画機能など |
まとめ|SaaSは「インストールしない時代の常識」
SaaSとは、インターネットを通じて利用できる新しい形のソフトウェアです。
- ソフトのインストール不要
- 常に最新・安全な環境で利用可能
- コストを抑えてチーム全員が同じツールを使える
今では、ビジネスでも個人でも「SaaSなしでは仕事が成り立たない」といわれるほど普及しています。
まずは無料で試せるサービスから体験してみましょう。
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