【初心者向け】IaaSとは?クラウドの基礎をわかりやすく解説

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IaaSとは?クラウドの基礎をわかりやすく解説

最近よく聞く「クラウドサービス」や「IaaS(イアース)」という言葉。
なんとなく聞いたことはあっても、「結局それって何?」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、IaaSの意味・仕組み・メリットを初心者にもわかりやすく説明します。
最後まで読めば、「クラウドってこういうことか!」とスッキリ理解できます。


IaaSとは?

IaaS(イアース) は “Infrastructure as a Service” の略で、
日本語では 「サービスとしてのインフラ(基盤)」 という意味です。

つまり、サーバーやストレージなどのITインフラを、インターネット経由で借りて使うサービス のことです。

昔は企業や個人が「自分でサーバーを買って設置」していましたが、
IaaSでは「必要な分だけ、オンライン上で借りて使う」ことができます。


IaaSの仕組みを簡単に説明

従来の方法では、企業はサーバーを自社に設置して運用していました。
電源・冷却・保守・セキュリティ…と手間もコストも大変。

そこで登場したのが クラウド型のIaaS です。

IaaSでは、サーバーやネットワークなどの基盤を クラウド上で提供 します。
ユーザーは自分のパソコンから、インターネット経由でそのサーバーを自由に使えるのです。


💡 図でイメージすると…

これまで:自社でサーバーを購入・設置・管理
 ↓
IaaS:クラウド業者のサーバーをインターネット経由で借りて使う

IaaSの具体例

サービス名提供企業特徴
Amazon Web Services(AWS)Amazon世界最大のIaaS。機能が豊富で安定性が高い。
Microsoft AzureMicrosoftWindowsとの親和性が高く、企業利用に人気。
Google Cloud Platform(GCP)GoogleAI・ビッグデータ分析が強み。
さくらのクラウドさくらインターネット日本国内データセンター。安心の国産クラウド。

これらのサービスは、必要なときにサーバーやストレージをすぐに追加・削除できる柔軟性が魅力です。


IaaSのメリット

1. 初期費用がほとんど不要

物理サーバーを買う必要がないため、導入コストが大幅に削減できます。

2. 必要なときに必要なだけ使える

アクセスが増えたときだけサーバーを増やすなど、柔軟な拡張が可能

3. メンテナンス不要

サーバーの故障対応やセキュリティ更新はクラウド事業者が行ってくれます。

4. どこからでもアクセス可能

インターネットがあれば、社外や海外からでもシステム管理ができます。


IaaSのデメリット・注意点

便利なIaaSにも、いくつかの注意点があります。

  • インフラ管理は自分で行う必要がある
    → OS設定やソフトインストールなどはユーザー側の責任。
  • 運用スキルが必要
    → 専門知識がないと、設定を間違えてしまう可能性も。
  • 利用量によって料金が変動
    → 使いすぎると予想外に費用が高くなることがあります。

👉 専門的な部分は、開発担当者やシステム管理者と相談しながら進めるのがおすすめです。


SaaS・PaaS・IaaSの違いを整理

種類読み方提供範囲
SaaSサースアプリケーションを提供Gmail、Canva、Slack
PaaSパース開発環境を提供Heroku、Google App Engine
IaaSイアースサーバーやネットワークなど基盤を提供AWS、Azure、GCP

💡 簡単に言うと:

  • IaaS → 土地を借りる
  • PaaS → 建築資材や工具を借りる
  • SaaS → 完成した家を使う

というイメージです。


IaaSを使うとどう変わる?

従来のサーバー運用では、

  • サーバー機器の購入
  • 設置スペースの確保
  • 障害対応・修理
    など多くの手間と費用がかかりました。

しかしIaaSでは:

  • ブラウザ上でサーバーを作成
  • 数クリックで増設・削除
  • 24時間自動バックアップ

といった操作が可能になり、スピーディーで効率的な運用が実現します。


まとめ|IaaSは「インフラを借りる時代」の基盤サービス

  • IaaSとは:サーバーやネットワークなどの基盤をクラウドで提供する仕組み
  • メリット:コスト削減・拡張性・手間の軽減
  • 注意点:専門知識が必要、使い方次第で費用変動

IaaSは、クラウドサービスの中でも「最も柔軟で自由度の高い」仕組みです。
企業はもちろん、個人でも手軽に使える時代になっています。

👉 難しそうに感じるかもしれませんが、開発担当者と相談しながら導入すれば安心して利用できます。

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